春そこ

もう少しだけ我慢したならあったかくなるよって

教えてくれたフキノトウも

ここ数日の暖かさで羽織っていたころもを開いて

ぽっかりと花を

覗かせはじめています。

春の訪れで苦みをまして、春がもう来たんだからも

「もういいでしょ？」って

ことなのかしら。

 

春は旅立ちの時

ついこの間までキャーキャーと無邪気に遊んでいた６年生も

卒業まじかになると

ちょっと大人びてきて

その成長が嬉しいような

ちょっと寂しいような。

ガキ大将だった彼らの跡継ぎは今度は誰になることか

何度春が訪れても

ずっと変わらずに子供達が走りまわれる地区で

あってくれますように！

 

 

 

春はちょっと別れの時でもある

遠いところへと越してしまう彼女

私はたぶんずっと変わらずに

此処で同じように暮らして

彼女は故郷にもどって

懐かしい場所で新しく暮らしていくのね

日本って世界地図の中ではちいさな国なのに

なんだか、広いなー。